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利益の出ていたポジションが、自分で決済したわけでもなく強制決済でもないのに決済されたのなら、ほぼ確実に自動デレバレッジ、つまりADLです。 どの無期限先物取引所でも、最も直感に反する機構です。起きた事実だけでなく、なぜ存在するのかまで理解しておく価値があります。

なぜ存在するのか

すべてのポジションには、必ず反対側に相手がいます。あるトレーダーが強制決済され、相場の動きが速すぎてポジションを決済するコストが裏付けの証拠金を上回った場合、その損失は消えてなくなりません。誰かが吸収します。 吸収される順番は次のとおりです。
強制決済が板に対してクローズ破産価格を上限として
保険基金が不足額を吸収強制決済のペナルティを原資に、まさにこの用途で
ADLが利益ポジションを決済破産価格で。基金でも賄えない場合にのみ
吸収。これ以上は進まない
これ以外の選択肢損失の社会化、つまり取引所のすべてのアカウントが一律に負担するか、取引所が担保のない欠損を抱えるかです。ADLは、無関係だった人に薄く広げるのではなく、同じ値動きで利益を得たポジションにコストを集中させます。
賄えない
賄えない
まず板。ポジションは破産価格を上限として、板にある未約定の流動性に対して決済されます。 次に[保険基金](/ja/trading/liquidations)。強制決済のペナルティを原資として、まさにこの用途のために積み立てられています。 最後がADLで、保険基金でも不足額を賄えない場合にのみ発動します。反対側にいる利益の出ているトレーダーが破産価格で決済され、帳尻が合わされます。 これ以外の選択肢は、損失の社会化(取引所のすべてのアカウントが一律に負担する)か、取引所が担保のない欠損を抱えるかです。ADLは、無関係だった人に薄く広げるのではなく、同じ値動きで利益を得たポジションにコストを集中させます。

なぜ選ばれたのか

ADLは順位付けされたキューで動きます。順位は次の式で決まります。 ADLスコア=未実現損益%×実効レバレッジ\text{ADLスコア} = \text{未実現損益\%} \times \text{実効レバレッジ} いずれの項も破産価格で評価されます。スコアの高いものから順にデレバレッジされます。 この式は、利益が大きくレバレッジが高いポジションほど先に対象になると読めます。デレバレッジされたということは、激しい値動きで正しい側に、しかも高いレバレッジで乗っていたということです。それはまさに、不足額が生まれた動きから利益を得たポジションです。 レバレッジを下げればスコアが下がり、キューの後方に移ります。制御できるのはこの一点だけです。

資金への影響

破産価格までの利益は残ります。ADLはペナルティではなく、手数料もかかりません。恣意的な価格ではなく、定義された価格で決済されます。 失うのはポジションであって、得た利益ではありません。手放すのは、保有を続けていれば得られたはずの利益です。 建て直せます。同じポジションを取り直すことを妨げるものはありません。ただし現在の価格、現在の板でということになります。

ADLだったと確認する方法

Order History(注文履歴)には決済がその理由とともに表示され、通常の約定や強制決済とは区別されます。Trade History(取引履歴)には約定価格が表示され、それは相手方として決済されたアカウントの破産価格になっているはずです。 ポジションが決済されたのに対応する自分の注文が見つからない場合は、エラーだと判断する前にここを確認してください。

ADLに当たりにくくするために

レバレッジを下げる。ADLスコアが直接下がりますし、制御できるのはこれだけです。 利益は分割して確定する。一部を決済して実現した利益は、ADLでは取り戻されません。 ボラティリティの高い相場では警戒する。ADLが起きやすいのは、相場が大きく速く動いた直後です。それはポジションに利益が乗る条件とまったく同じです。
ADLはまれで、板と保険基金の両方が尽きたあとにのみ到達する最後の手段です。取引の日常的なコストではありません。ただし、大きく、高レバレッジで、大きな利益の乗ったポジションを激しい値動きのなかで保有し続けることの実在するリスクであり、オプトアウトはできません。

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自動デレバレッジ

機構の全体像とキューの仕組み。

強制決済

ADLに至る前に何が起きるか。

レバレッジ

ADLスコアのうち唯一制御できる入力。

リスク開示

残るリスクを率直に記載しています。