Skip to main content
このページは、なぜポジションが強制決済されたのかを理解したいトレーダーのためのものです。率直な答えを先に書きます。強制決済はほぼ常に、マーク価格に対して維持証拠金の規則を適用した機械的な結果です。「不当な強制決済」という筋書きも、入力値を正確に確認すればたいてい解消します。チケットを起票する前に、以下の節を通して読んでください。

強制決済のトリガー

ポジションが強制決済されるのは、現在のマーク価格で評価したときに、アカウントのエクイティが現在のサイズに必要な維持証拠金を下回った場合です。正確な条件は強制決済のページに記載しています。強調しておきたい点が2つあります。
  • トリガーに使われるのはマーク価格であって、直近約定価格ではありません。理由はマーク価格を参照してください。これは実務で効いてきます。板に出た1本のヒゲはチャート上では劇的に見えても、誰かの証拠金を割り込ませるほどマークを動かしているとは限らないからです。
  • 維持証拠金はポジションのサイズティアに依存します。ポジションが大きいほど多くの証拠金が必要で、ティア表はレバレッジのページに記載しています。あるサイズでは担保が十分だったポジションでも、積み増した時点で担保不足になることがあります。価格が動かなくてもです。

強制決済の実行のされ方

強制決済は、事後に反応するボットではなく、ブロック生成ループの内部でマッチングとアトミックに走るプロトコルの状態機械です。その仕組みはクリアリングハウスのページに書いています。ユーザーにとっての帰結はこうです。強制決済を狙う「競争」は存在せず、プロトコル自身が受け取れたはずの報奨金を外部のkeeperが受け取ることもありません。すべてはIntentionKernelの内部で決定的に起こります。 証拠金の割り込みが検知されると、エンジンは板に対してポジションを決済しようとします。板が薄すぎて許容できる価格で決済できない場合は、保険基金が引き受けます。保険基金が枯渇するほど深刻な場合は自動デレバレッジが発動し(ADLを参照)、相手方のポジションが定義された価格で割り当てられます。

強制決済イベントを読む

すべての強制決済は、少なくとも次を含む構造化されたイベントを出力します。
  • 証拠金を割り込んだアカウントとポジション。
  • 割り込んだ時点のマーク価格。
  • 適用された証拠金ティア。必要維持証拠金を決めるものです。
  • 決済された数量と決済の約定価格。板、保険基金、ADLのいずれを経由したかを含みます。
  • あれば保険基金の増減。
強制決済が誤っていたと考える場合、まず見るべきはこの5つの項目です。大多数のケースでは、記載されたブロック高でのマーク価格は集約オラクルが報告していた値と一致し、そのポジションのサイズに対する必要証拠金はティア表どおりです。その時点で、その強制決済は不具合でもサポート案件でもありません。ポジションを建てたときに受け入れたリスクパラメータの帰結です。

本当にサポート案件である場合

チケットを起票する価値がある状況もいくつかあります。
  • UIに表示されているマーク価格がイベントのものと異なる。これはエンジンの不具合ではなくUIの遅延を示している可能性がありますが、確認する価値はあります。
  • そのブロックで集約オラクルが到達していないマーク価格で強制決済が発動した。
  • 報告された証拠金ティアが、ドキュメントに公開されているティア表と一致しない。
  • 保険基金の増減が、決済の約定価格と整合しない。
いずれの場合も、ポジションのアドレス、イベントのブロック高、イベント自身の各項目、食い違いを示すスクリーンショットを添えてcontact@intention.xyzに送ってください。

サポート案件ではない場合

マークが動いて維持証拠金を割り込んだためにポジションが強制決済されたのであれば、「サポートが取り消せる」という答えにはなりません。確定したオンチェーンの状態遷移を巻き戻せるサポートチームは、どこにも存在しません。できるのは計算を一緒に追い、プロトコルが本来すべきことをしたと確認することだけです。それはしばしば、受け入れがたい答えになります。