サイズが大きいほど最大レバレッジは下がる
どのマーケットにもティア制のリスク上限があります。ポジションが大きくなるほど、使える最大レバレッジは下がり、必要維持証拠金は上がります。上の数値はティア構造を示すための例示です。実際のティア、レバレッジ上限、料率はマーケットごとに異なり、それぞれの契約仕様に公開されています。
必要証拠金を自分で計算する
ティアが持っているのは料率だけではありません。1つのティアは4つの値を抱えており、プロトコルはそれらを次のように必要証拠金へ落とし込みます。 レバレッジの値は整数で、共通の指数でスケールされています。同じ1件のレコードから最大レバレッジと維持証拠金率の両方が得られるのは、このためです。im_leverage = 100、mm_leverage = 50、exponent = −4であれば、当初証拠金は想定元本の1%、つまり100倍であり、維持証拠金は0.50%になります。
効いてくるのは控除額であり、たいてい抜け落ちているのもここです。これがなければ、ティアの境界をまたいだポジションは想定元本の全額が高いほうの料率で計算し直され、必要証拠金が不連続に跳ね上がります。控除額は、各ティアの直線が境界で1つ前のティアの直線と接するように設定されています。高いほうの料率を適用したうえで、段差を打ち消す定数を差し引く形です。その結果、必要証拠金はサイズとともに連続的に増えていきます。
丸めについて、1つ知っておく価値のあるルールがあります。指数が負のとき、除算は切り上げになります。必要証拠金の丸めは常にプロトコルに有利な方向であり、自分に有利になることはありません。手計算した所要額は、実際の値より最小単位1つ分だけ小さくなることがあります。
上位ティアに入るとき
実務上の帰結はこうです。価格がまったく動いていなくても、ポジションを大きくするだけで強制決済価格が不利な方向へ動くことがあります。上位ティアに入ると、ポジション全体に対する必要維持証拠金が上がり、強制決済までの距離が縮まります。ポジションを持ったままレバレッジを変更する
レバレッジを上げれば証拠金が空きます。下げればより多くの証拠金が必要になり、足りている場合にのみ許可されます。まとめて再計算
レバレッジ変更を要求
保有ポジションの当初証拠金
未約定注文が拘束している証拠金
各ポジションに留保されたクローズ手数料
支払能力は保たれるか
適用
拒否レバレッジは据え置き
分離ポジションでは、同じチェックがそのポジション自身の割当額の中で行われます。
ポジションがレバレッジの許容を超えたとき
ポジションが、そのレバレッジで許されるティアを超えてしまうことがあります。多くは、約定を重ねて大きくなった場合か、マーケットの上限が引き締められた場合です。 この状態を理由にプロトコルが強制決済を行うことはなく、すでに出している注文を取り消すこともありません。- 既存の注文はそのまま。ティア外になったことを理由に取り消されることはありません。
- リスクを増やす新規注文は拒否されます。
- マッチング時、リスクを増やす約定は拒否され、その注文は取り消されます。
- 減らす方向はいつでも許可されます。
レバレッジの選び方
多くの人が注目する数字は、実のところ最も重要度の低い数字です。重要なのは担保資産に対するポジションサイズであり、強制決済までの距離を決めるのはこちらです。50倍を選んで小さなポジションを建てるほうが、5倍を選んでその10倍の大きさのポジションを建てるより安全です。 レバレッジが直接に決めるものは二つあります。- 拠出される担保資産の量。ひいては、他のポジション用やバッファとして手元に残る量
- 自動デレバレッジの順位。未実現利益と実効レバレッジの積で計算され、レバレッジが高いほど列の前に立つ
実際の値を読み取る
このページに出てくる数値はいずれも、プロトコルの定数ではなく、マーケットごとのオンチェーン設定です。これらを決めているパラメータは次のとおりです。
いずれも各契約仕様に公開されており、チェーンから読み取れます。これらをハードコードした統合は、いずれネットワークが適用していない数値を計算することになります。開発者を参照してください。
次に読む
マージンモード
クロスと分離、それぞれが共有担保にとって何を意味するのかです。
証拠金の追加
レバレッジを変えずに分離ポジションの割当額を調整します。
強制決済
必要維持証拠金が強制決済の発動条件になる仕組みです。
マーケット
マーケットごとのティア表とレバレッジ上限を掲載しています。