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リデュースオンリーは注文に付けるフラグです。その注文が既存のポジションを減らすことしかできないと保証します。新規に建てることも、増やすことも、反対側へ反転させることもありません。 これが防ぐ失敗は具体的で、しかも高くつきます。ロングを決済するために売り注文を出したとします。それが約定する前に、別の経路でロングが消えます。ストップが発動した、強制決済が走った、手動で決済した、どれでも同じです。その売り注文はいまやショートを新規に建てる注文になっています。フラグがなければそれは約定し、持つつもりのなかったショートを抱えたまま、あとで気づくことになります。

送信時のチェック

このフラグが付いた注文は、次のいずれかに該当するとその場で拒否されます。 ワンウェイモードでの方向のルールは単純です。ロングポジションは売りのみ、ショートポジションは買いのみを受け付けます。ヘッジモードではサイドごとの判定になります。ロングしか保有していなければ、リデュースオンリーの買いは拒否されます。決済すべきショートが存在しないからです。

合計ではなく1件ごと

数量のチェックは、リデュースオンリー注文の合計ではなく、1件ずつ個別に適用されます。 これは意図的な設計です。合計するとポジションを超える複数のリデュースオンリー注文を、異なる価格に置いておくことができます。一部しか約定しないと見込んで決済を階段状に並べるのは、よくある正当な手法だからです。 減らしすぎを防いでいるのは送信時の計算ではなく、その後に起きることです。

自動的な縮小

ポジションが実際に縮小するたびに、プロトコルはその側のリデュースオンリー注文をすべて再評価します。合計数量がポジションを超えていれば、収まるように縮小されます。
約定
ストップの発動
強制決済
デレバレッジ
ポジションが縮小どう縮小しても
リデュースオンリーの合計が超えるか
変更なし
収まるように縮小
合計に算入フラグの付いた条件付き注文でトリガーされたもの
算入しないたまたま決済方向を向いているだけの通常注文
これによって、どんな順序で物事が起きても保証が成り立ちます。ポジションがどう縮小したかは問いません。約定でも、ストップでも、強制決済でも、デレバレッジでも同じです。縮小したその瞬間に、そのポジションに対して置かれている注文が整合する状態へ戻され、執行されうる合計が保有量を超えることはありません。 フラグの付いた条件付き注文がトリガーされたものは、この合計に含まれます。たまたま決済方向を向いているだけの通常の注文は含まれません。フラグのない注文は約束ではなく、プロトコルはそれを約束として扱いません。
縮小が走るきっかけは、ポジションが実際に変化することであって、別の注文を出すことではありません。リデュースオンリーの売りと並べて通常の売りを送信しても、それが約定するまでは何も変わりません。約定した時点でポジションが減り、そこで縮小が実行されます。

証拠金は拘束されない

リデュースオンリー注文は証拠金を拘束せず、利用可能残高がゼロでも受理されます。 これが最も効いてくるのは、まさにそれが欲しい場面です。強制決済に近いアカウントには余っている証拠金がなく、決済に証拠金の拘束が必要なら、自分を救う注文を出せなくなります。この注文はリスクを減らすことしかできない以上、発注に担保資産を要求するのは筋が逆です。

使われる場面

  • 手動で。決済するつもりで、その注文が他のことを一切できないと確かめたいときに使います。
  • テイクプロフィットとストップロスの注文で。これらは性質上リデュースオンリーです。ポジションを建てうる保護用の注文は罠でしかありません。
  • 自動売買の戦略で。このフラグが、きれいに撤退するボットと、予期しない決済のあとに黙って反転してしまうボットとを分けます。
リデュースオンリーが保証するのは、注文がポジションを増やさないことです。約定は保証しません。値動きの速い局面では、リデュースオンリーの指値注文がまったく約定しないこともあります。数量が縮小されるのは失敗ではなく、フラグが仕事をしている証拠です。

次に読む

テイクプロフィットとストップロス

構造上リデュースオンリーである保護用の注文です。

条件付き注文

トリガーが注文に変わる瞬間にフラグがどう再チェックされるかです。

注文タイプ

このフラグを付けられる注文の形式です。

クイックリバース

意図的に方向を反転させる、正反対の意図の操作です。