契約仕様
まだ取引したことのないマーケットに手を出す前に、確認しておく価値のある仕様が二つあります。一つはレバレッジティア表。ポジションが大きくなったときの強制決済までの距離を決めるからです。もう一つは資金調達間隔と資金調達率の上下限。保有コストを決めるからです。
資産クラス
カーネルは原資産を区別しません。暗号資産、トークン化株式、指数、商品のいずれを対象とする無期限先物(パーペチュアル)であっても、マッチング、証拠金、資金調達率、強制決済のパイプラインから見れば同じオブジェクトです。必要なのは、定義されたインデックスソースと公開された仕様だけです。 そのため、扱える資産の広がりはアーキテクチャの問題ではなく、上場の問題になります。- 暗号資産の無期限先物。主要銘柄、中位銘柄、ロングテール銘柄を対象とするUSDC証拠金の契約に加え、新規発行トークン向けのプレマーケット契約があります。
- トークン化された実物資産(RWA)の無期限先物。トークン化株式、指数、商品を参照する契約です。執行モデルは同じで、異なるのはインデックス構成、取引カレンダーに関する挙動、リスクパラメータです。
RWAの無期限先物には、暗号資産の無期限先物にはない仕組みが二つ加わります。取引を終了する参照取引所と、更新頻度がブロック頻度と一致しないインデックスソースです。価格の飛びの扱い、閉場をまたぐ資金調達率の扱い、インデックスの連続性は、いずれも各契約仕様の一部であり、上場ごとに文書化されます。
プレマーケット契約
プレマーケット契約は、流動性のある現物市場が成立する前の資産を取引します。上場前のトークンや、公開前の株式が該当します。 これらは実質的に異なるリスクを伴います。インデックス価格のソースは数が少なく、しかも薄いため、動かしやすく、価格が飛びやすくなります。仕様もそれを反映して、確立したマーケットより低いレバレッジ、広い資金調達率の上下限、厳しいポジション上限が設定されます。マーケットデータの読み取り
ここまでのすべては照会できます。マーケットの一覧、各仕様、現在の状態、つまり板の厚み、マーク価格とインデックス価格、資金調達率、建玉は、RESTとWebSocketから取得できます。開発者向けを参照してください。 どのような連携実装にも組み込んでおく価値のある習慣が二つあります。 仕様はハードコードせず、読み取る。ティックサイズ、レバレッジティア、資金調達率の上下限は変わります。古い写しを抱えたクライアントは、ネットワークに拒否される注文を送ったり、すでに有効でない上限を基準にポジションサイズを決めたりします。 マーケットが増えることを前提に実装する。上場はプロトコルの操作です。起動時に一度だけマーケットを列挙し、以降更新しないクライアントは、その後に上場したものをすべて、何の警告もなく取りこぼします。上場と変更
マーケットの上場、上場廃止、リスクパラメータの変更は、ガバナンスの下でプロトコル内で実行されるシステム操作であり、ブロック内の優先順位の最上位に置かれます。 オンチェーンで行われるため、パラメータ変更は不透明に告知・適用されるのではなく、特定のブロックで観測できます。保有ポジションに影響する変更の告知と予告期間は、プログラムに公開されます。次に読む
精度と丸め
ティックサイズ、ロットサイズ、その背後にある丸めのルールです。
レバレッジ
ティア表が最大レバレッジと維持証拠金をどう決めるのかです。
インデックス価格
マーケットのインデックスが、各ソースからどう構成されるのかです。
ポジション上限
マーケットごとの集中度の上限です。