向き
その結果、混み合っている側には継続的な負荷がかかります。プレミアムが続くあいだロングを持ち続ければ、価格が動かなくてもコストだけがじりじりと積み上がります。それが狙いです。この仕組みがなければ、人気のある側にレバレッジが積み上がり、緩やかにではなく暴力的に巻き戻ることになります。
支払う金額
ポジション価値には、決済時点のマーク価格を使います。インデックス価格でも最終取引価格でもありません。マーク価格は動かしにくい数値であり、これを使うことで、毎正時の数秒前に約定を1本流して支払額を動かす、といったことができなくなります。レートの組み立て
ブロックごと深度加重の気配とインデックスを比較
5秒ごとその窓のブロックの中央値
決済期間ごとサンプルの平均
金利成分を加算±0.05%にクランプ
期間で按分し、クランプマーケットごとの上下限へ
資金調達率
気配1本では動かない。インデックス価格から離れた実際の厚みを維持する必要があり、それは誰でも当てにいける
異常な1ブロックがサンプルを引っ張れない
5秒の窓ひとつが期間を決められない
金利項には上限があり、レートそのものにはならない
上限はマーケットごとに公開される
支払いはトレーダーどうしです。取引所は取り分を持たず、両者の合計が一致しなければ決済は拒否されます。
レートの組み立て
各層が塞ぐもの
プレミアムインデックス
プレミアムは、契約がインデックス価格からどれだけ離れて取引されているかを測ります。ただし仲値どうしを比べるわけではありません。それでは両サイドに1本ずつ気配を置くだけで簡単に動かせてしまいます。 代わりに使うのは深度加重価格です。決められた金額を投じて板を食い上げた場合に、実際に得られる平均価格を指します。この金額(インパクト想定元本)はマーケットの最大レバレッジから導かれるため、大きなポジションが許されるマーケットほど、それに応じて深いところまで探ることになります。 両辺のにより、インデックス価格が深度加重スプレッドの内側にあるあいだ、プレミアムはゼロになります。板が本当に一方向へずれている場合にしか値が立ちません。 これを動かすには、注文を1本置くだけでは足りません。インデックス価格から離れた位置に実際の厚みを維持する必要があり、その厚みは誰でも売買を当てにいけます。サンプリングと平均化
プレミアムはブロックごとに計算し、その窓に含まれるブロックの中央値を取って5秒ごとに1つの値へまとめます。ここでも平均ではなく中央値です。異常な1ブロックがサンプルを引っ張ることはできません。 決済期間のレートは、その期間全体にわたる5秒サンプルの相加平均です。1時間なら720個になります。 サンプリングには有効性の条件があります。板がクロスしているとき、いずれかのサイドの板が3階層以下のとき、インデックス価格が10秒を超えて古いときは、そのブロックのプレミアムを飛ばします。いずれもマーケットが壊れている状態であり、それを資金調達率に流し込めば、不具合がそのまま請求に変わってしまいます。 資金調達の受け払いを見送るのは、期待されるサンプル数の20%未満しか集まらなかった場合だけです。1時間のマーケットなら、720個のうち144個に届かなかったときです。そこまでいかなければ、集まったサンプルだけでその期間を計算して徴収します。しきい値をあえて低くしてあるのは、ほとんど測れていない期間を拾い上げるためであって、測り方が不完全だった期間を免除するためではありません。金利成分とクランプ
レートは8時間あたりで提示され、1回の決済で徴収されるのは、そのマーケットの間隔が占める割合だけです。 間隔はマーケットごとの設定で、取りうる値は6つだけです。30分、1時間、2時間、4時間、8時間、24時間です。したがって1時間のマーケットは1回の決済で8時間レートの8分の1を徴収し、8時間のマーケットはその全額を徴収します。 キャリーを見積もるときに最も間違えられるのが、この段階です。1時間のマーケットで提示レートが0.01%なら、1回の決済あたりは0.01%ではなく0.00125%になります。1日を通しても0.24%ではなく0.03%です。 金利成分は、ペアを構成する二つの通貨のあいだのキャリーコストを反映します。これはマーケットごとの定数で、8時間あたりの値としてdefault_funding_rate_ppmに公開されています。
動きのないマーケットでポジションを持っているだけでいくらかかるのかを見積もるなら、手がかりになるのはこの値です。プレミアムがゼロなら、レートは間隔で按分された金利定数に落ち着きます。値を思い込みで決めず、そのマーケットの契約仕様から読み取ってください。それにかかるクランプは、プレミアムが実際に測った値からレートをどれだけ引き離せるかを制限します。強いトレンドが出ているマーケットではプレミアムが支配的になり、動きのないマーケットでは金利項が小さなベースラインを与えます。
最後に、結果は上場時に設定されたマーケットごとの上下限にクランプされます。
この上下限はマーケットごとに狭くも広くもでき、極端な状況では、乖離した契約をより強くインデックス価格へ引き戻すために調整されることがあります。各マーケットの現在値は契約仕様に公開されています。マーケットを参照してください。
決済
資金調達の決済は各期間の最初のブロックで行われます。通常は1時間ごと、毎正時です。期間の長さはマーケットごとに設定できます。 決済はアトミックです。マーケット内のすべてのポジションに単一の実行ステップで適用されるか、まったく適用されないかのどちらかです。外部からの掃き出し処理ではなく、ブロック実行の中のクリアリングハウスステージとして走ります。だからこそ、一部のアカウントだけが徴収済みという時間帯が存在しません。 決済のたびに合計額を照合します。ロングが払った額とショートが受け取った額が一致しなければ、不均衡な台帳を残すのではなく、トランザクションをロールバックしてアラートを上げます。実務上の意味
- 決済をまたいで持つ前にレートを確認する。現在のレートと次回決済までのカウントダウンは取引画面に表示され、APIからも取得できます。
- 高いレートは情報です。資金調達率が高い状態が続いているのは、マーケットが自分と同じ側に偏っているということであり、それは強制的な巻き戻しが起きる条件でもあります。
- 資金調達率の受け払いは、手数料ではなくコストです。行き先は他のトレーダーであり、プロトコルに入る取引手数料とは別物です。
実際の値を読み取る
このページに出てくる数値はいずれも、プロトコルの定数ではなく、マーケットごとのオンチェーン設定です。これらを決めているパラメータは次のとおりです。
いずれも各契約仕様に公開されており、チェーンから読み取れます。これらをハードコードした統合は、いずれネットワークが適用していない数値を計算することになります。開発者を参照してください。
次に読む
マーク価格
資金調達の支払額を算出する基準となる価格です。
インデックス価格
プレミアムを測る基準となる現物のリファレンスです。
マーケット
マーケットごとの資金調達間隔とレート上下限を掲載しています。
手数料
他のトレーダーに払うものとは区別された、プロトコルが徴収する分です。